あなたの庭はどんな庭?
もう開き直って、ドラマ感想ネタで突っ走るw
先週(3/19)の放送は「あなたの庭はどんな庭?」もちろん名探偵ポアロものです。原作は短編集「黄色いアイリス」から。51分の放送時間が長いか短いかは微妙なところ。主なプロットは他の作品でも見られる、(1)依頼人がポアロに依頼する。(2)ポアロが依頼人に連絡するか連絡しようとする、または会いに行く。(3)依頼人が(ポアロに会わずに)死ぬ。でもって死因は毎回ほぼ毒殺。今回もまた「ストリキニーネ」が使われた。もっとも犯人は心臓発作に見せかけようとするのだけれど。
当時のイギリスが一体どんなだったのかと思うほど「毒殺」を扱った事件が多いなぁと思ったら、実際に当時のイギリスでは結果として「毒殺」が非常に多かったとか。推理小説なるジャンルが確立され、「毒殺」というプロットというかトリックが世に知られるようになると、実はあの事件も毒殺だった、この事件も毒殺だった、というようなことが多発して、当時の法曹界でも、「実際には明らかになっていない毒殺事件が多数あると思われる」なんてことを言っていたとかいないとか。そのせいかどうか、しつこいぐらい「毒殺」プロットが出てきて、クリスティが世の中に警告しとるんかなぁ?なんて思ったりもする。そのぐらいメジャーな「毒殺」です。
お金持ちの叔母さんと姪夫婦のお話で、姪が叔母のお金を勝手に投資に使って焦げ付かせてしまい、そのことを叔母がポアロに相談するところを見てしまった姪が慌てて叔母を毒殺する。叔母は医者から大好物の牡蠣を止められていて、姪は牡蠣をご馳走すると言って、牡蠣の中にストリキニーネを混入させる。スタイルズ荘の怪事件でも使われた「ストリキニーネ」です。
このお話でも、ロシア革命で祖国を追われた元貴族のコンパニオンの女性が出てくるので、この辺(毒殺、コンパニオン、お金持ちの女性)はクリスティ王道のプロット類ってことなのかもしれません。
ポアロさんのお陰で、無事犯人も捕まりますが、殺人なので姪は絞首刑です。ドラマでは夫がガーデニングに使っていた除草剤で自殺を図りますが、実はそれは除草剤ではなく、隠し持っていたウイスキーというオチw
「あんたのせいで絞首刑じゃなーーーーい!」と絶叫しますが、後の祭りw
来週は「百万ドル債券紛失事件」ヘイスティングスの大活躍?が見られますよw
ウイスキーに毒入ってるのを知って飲んで自殺?なぜ夫が自殺?夫のせいで絞首刑?
書き方が悪かった、「夫が」、は「ガーデニングに使っていた除草剤」にかかる。自殺を図るのは姪の方(この夫の妻)。
面白いオチだね!これいいね