そう言えば

閲覧数: 247(1)

前回のポアロ記事「死との約束」の中で昔話が出てきます。昔、商人がバグダットで死神に出会います。死神は商人を見て驚いた顔をします。商人は死神から逃れるためにサマラへ行くのですが、そこでまた死神に会います。商人は言います「バグダットで私を見て驚いたのはなぜか?」と。死神は言います「それはお前とは今夜ここサマラで会う予定だったからだ」と。この話のルーツはおそらくジェフェリー・アーチャー(Jeffrey Archer) 新潮文庫「十四の嘘と真実」に収録の「死神は語る」です。

— 引用始め —

死神は語る

バグダッドに住む一人の商人が、召使を市場へ買物に行かせた。しばらくすると召使が真っ青な顔をして震えながら戻り、主人に報告した。「だんな様、今しがた市場の人混みのなかである女と体がぶつかり、振りかえってみたところその女は死神でした。女は私を見て脅かすような身ぶりをしたのです。どうか馬を一頭お貸しください。この町から逃げだして死の運命からのがれたいのです。サマラの町まで行けば死神に見つからずにすむでしょう。
商人は馬を貸してやり、召使は馬の背に跨って脇腹に拍車をくれ、全速力で町から逃げ出した。
それから間もなく、商人が市場に行くと死神が人混みのなかに立っていたので、彼は近づいて行って話しかけた。「今朝わが家の召使と会ったとき、脅かすような身ぶりをしたのはなぜですか?」
「あれは脅かすような身ぶりではありません。」と、死神は答えた。「わたしはただ驚いただけなんです。じつは、今夜サマラで彼と会うことになっているので、バグダッドにいるのを見てびっくりしたんですよ」

— 引用終わり —

そりゃびっくりするわなw ところでわざわざこの話をしたのは理由があって、実はこのショートストーリーは「シャーロック」シーズン4 第1話にも出てきます。まあイギリス人からしたら昔からよく出てくるショートストーリーの一つなんでしょうけど。ポアロとシャーロックの意外な繋がりがヲタには殊の外嬉しかったりするんですw 死神に話を戻すと結局「死神」から逃れられなかったのは死んじゃったメアリーなのかシャーロックなのか犯人だったヴィヴィアンなのか。それは視聴者が答えを見つけなさいってことなんだろうな。この「死神の昔話」シャーロックは子供の頃から嫌いなんだそうですよ。メアリーはシャーロックを庇ってヴィヴィアンの銃弾に倒れます。ジョンはシャーロックに「守ると言ったじゃないか!」(シーズン3 第2話「三の兆候」ジョンとメアリーの結婚式でシャーロックが誓います)と怒りを爆発させシャーロックから距離を取ります。えっコンビ解消?ジョンの気持ちも判らんではないがというような内容です。シャーロックもオススメですよ。

カテゴリー公開, 映画・本タグ, ,
エレメンタリー

キャッスル熱が覚めたと思ったら今度は「エレメンタリー」熱がw その間に仲間由紀恵のトリック劇場版にハ  続きを読む

今週もいろいろ
blank

最近は自分で思っているより忙しいようで気が付けば金曜日ということが少なくない。もう少し余裕をもって仕  続きを読む

そう言えば
blank

前回のポアロ記事「死との約束」の中で昔話が出てきます。昔、商人がバグダットで死神に出会います。死神は  続きを読む

象は忘れない
blank

久しぶりに録画してあった「名探偵ポアロ 象は忘れない」を観ました。原作は読んだもののすっかり忘れてし  続きを読む

ハロウィーン・パーティ
blank

1969年に発表されたクリスティの推理小説「Hallowe'en Party」の邦題、Wikiped  続きを読む

エレメンタリー祭り
blank

アマゾンプライムでシーズン1から5まで一気見中w 既にシーズン4突入していますが、シーズン4冒頭でシ  続きを読む

スポンサーリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください