パイロット体験
本物のフライトシミュレータを使った「パイロット体験 航空教室」というのに行ってきました。体験したのは、出雲からのJL276便でお馴染みの、ボーイング737-800型機。これが実機。
パイロットが実際に使う機材を使用しての「体験教室」という事で、保安上の理由等により残念ながら施設内の撮影は不可。記念撮影写真付きの体験記念カードもSNS等への投稿は不可という徹底した規制があります。なのでタイトル画像に使ったのは他社の写真を流用したもの。パッと見は全く同じ。
これは米軍のP-8A用のシミュレータです。P-8Aはボーイング737が原型です。今回搭乗した、ボーイング737-800のシミュレータも外観はほぼこんな感じで、2階から「ブリッジ」を使って乗り降りします。このブリッジの上げ下げはシミュレータ側から操作します。
フランスのCAEが提供する「Full-Flight Simulator」Level-Dという実機と同じ計器を使用するものなので、前だけ見ていると本物のコクピット。6軸の油圧電動制御(767, 777までは油圧、737NG以降は電動)で結構な角度まで傾くし、錯覚からか擬似Gも感じる。音も本物に乗っているのと同じ。
場所は羽田空港の隅っこの方に、こんなビル(左奥)がありまして、そこの中にありました。
ちなみにチャリのおばちゃんは関係ありません。この施設はCAEとJALの合弁で運営されているようで、CAEのホームページによると、広くアジア圏にサービスを提供していて、トレーニング可能な機材は「Boeing 737NG, 767, 777, 787」だそうです。787は手前の部屋で稼働していたので外見だけは見られました。その他の767と777は未発見です。
シミュレータの置いてある部屋はこんな感じ。これは787のモノですが、建屋内の配置などは共通のようです。一番左端がJALの植木社長です。JAL施設内は撮影禁止なので、この写真もCAEから拝借してきました。
離陸と着陸などを横に乗った機長の指導(実際にはほとんど操縦してくれますw)の下体験するわけですが、いくらシミュレータでもやはり緊張するので手に汗を握ることになるし、眼前のモニターに表示される指示について行くのに必死で、外の景色を見る余裕も無く、結論としては、着陸後に逆噴射した音とかリアルで非常に面白かったけど、乗客として乗っている方が断然楽ってことでした。(笑)
もっとも、実際の搭乗の際、着陸直前にコクピットからブザー音が聞こえることがあって、ずっと何の音だろう?って疑問に思っていたら、今回の体験教室で、自動操縦が解除された時の音であることが判明。結構ギリギリまで自動操縦なんだ。昔と違っていろいろな操作が自動化されていて、頑張れば素人でも飛ばせるかもしれない。着陸は難しそうだけど。と思っていたら。737が一番手動が多く、787なんかはほとんどボタン一つで着陸することも出来るのだそうだ。
他の組が体験している間、屋上に上って外を見学しました。屋上からは見覚えのある滑走路が目の前に見え、そこは何と沖止めの場所でしたw
シミュレータによるパイロット体験の後は、ミュージアム見学があり、現役の客室乗務員(CA)がアテンドしてくれて、乗客あるあるとか、CAあるあるの話で盛り上がりました。飛行機ヲタとしては一般人と違いレアでコアなネタでも通じる現役CAとの会話は面白かったです。搭乗中は忙しそうでゆっくり話す機会なんて無いですから。っていうかほとんど寝てるからねw
最終更新日: 2018年4月2日