ファントム/開戦前夜

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2013年のアメリカ合衆国の戦争映画「Phantom」の邦題。Wikipediaによれば「東西冷戦下にあった1968年にソ連の潜水艦K-129が通常の作戦海域を大きく逸脱した末にハワイ近海で謎の沈没事故を起こした事件を題材にしている。」とのこと。同じソ連の潜水艦ものである「Kー19」とどっちを見るか迷ってこちらを選択。ソ連の軍人なのに全員流暢な英語を喋るんですよw

まっそれはおいといてキャストから。豪華です。艦長のデミトリー役にはエド・ハリス、KGB急進派のブルニーをデイヴィッド・ドゥカヴニーが、そして頼りになる副長のアレックスはウィリアム・フィクナーが演じています。デミトリーが最後の航海を終えて帰港したところから物語は始まります。乗組員には3ヶ月の休暇が与えられるはずでした。ところが司令官のマルコフから老朽艦であるBー67で偵察航海することを命じられます。そしてその航海にはプロフィールの判らない補充要員とKGBのブルニーそして特殊技術部の技術者も同行することに。航海士のバベノットも今回新たに志願した変わり者で素性が判りません。「老朽艦に乗るのは経験になる」とか言って艦長を煙に巻いています。でもこの人もKGBのスパイでした。

ファントムという秘密兵器ですが何をするものかと言えば、潜水艦から発する音を例えばタンカーなどが出す音に偽装する装置です。KBGのブルニーはこの装置を使ってBー67を中国の潜水艦に偽装しアメリカへ向けて核ミサイルを発射するつもりだったのです。途中で気がついた艦長以下が止めようとするのですがなかなか上手くいきません。一進一退を繰り返します。古参の乗組員は艦長と副長を艦の前後に分け隔離されてしまいます。素性の知れない補充要員達が操艦します。この時航海士のバベノットは補充でありながら別口で志願したことになっていたので古参の乗組員と共に監禁されました。

艦長達は通信筒を海中へ放出することに成功し察知したソ連海軍のノベンバー級原潜がB-67を攻撃します。ブルニーは潜水艦戦の経験に乏しくこのままでは魚雷で撃沈されてしまいます。そこで艦長に操艦を任せることで何とか攻撃を逃れます。そして武器を奪取した副長が司令室に乗り込んできますがバベノットが寝返って敢え無く形勢逆転し艦を取り戻す事は出来ません。

そんな中艦長から核ミサイルの無効化を指示されていたティルトフとサーシャですが何とか発射管までたどり着いたのにティルトフが閉所恐怖症で核ミサイルを無効化出来ません。仕方なくサーシャが発射管の中に入って作業します。発射管が開いている警告灯で何かやっていると気がついたブルニーは発射室まで行くと迷わずティルトフをナイフで殺害します。発射管の中で隠れていたサーシャは見つからずに済みました。実はサーシャは前回の航海が終わってすぐ婚約者と結婚したばかりの新婚さんでした。本当は3ヶ月の休暇だったのですがこの航海のおかげで3週間になってしまいました。

そして司令室に戻ったブルニーは核ミサイルを発射しようとしますが発射コードが変更されていました。激怒したブルニーは艦長室に艦長、副長、政治将校、軍医を連れて行き政治将校、軍医を次々に射殺してしまいます。艦長は仕方なく予備の発射コードが書かれた紙を渡します。そしてブルニーは核ミサイルの発射に成功しますが、その時発射管にはまだサーシャが残っていました。でも最後に核ミサイルの無効化には成功したようですが発射の炎で恐らく即死です。

核ミサイル発射後、再びノベンバー級に攻撃されたB-67、今度は損害を受け海底に沈みます。攻撃の混乱の中デミトリーはブルニーから艦の指揮権を奪い返します。その際補充の乗組員はほぼ射殺されたようです。ブルニーは手錠で繋がれて生きていますが蓄電池室に海水が入ったため有毒ガスが発生して生存者の命も風前の灯です。艦長は副長に「脱出服」を着るように指示します。副長は一緒に艦に残りたいと言いますが、艦長が妻への伝言と娘へのプレゼントを託したいとして送り出します。

艦が浮上して艦長以下乗組員が整列しますが様子が変です。「艦長、我々は死んだんですね」というセリフが全てを物語っています。遺体の収容袋を運搬するシーンと艦長たちが整列するシーンがオーバーラップされ視聴者にもわかる状況となります。そこへ艦長の妻と娘が副長に案内されてやって来ます。「パパを誇りに思う」と言って娘が花を海に投げ入れ妻と娘はその場を後にします。副長はしばらく残った後「敬礼」して去ります。艦長も「敬礼」で答えます。結局、副長以外は全員死んじゃったって事ですね。最終的には艦を浮上させたけど時間がかかって助からなかったって事でしょう。

そうそう司令官のマルコフはBー67出航を見ながら拳銃自殺します。この辺の繋がりはよくわかんないです。デミトリーはBー67で死亡事故を起こしていてその時に衝突した艦の艦長はマルコフだったとのことです。そして火災の消火に当たった乗組員は避難を拒否し艦長だったデミトリーは魚雷室の閉鎖を命令します。それを実行したのがブルニーだったのですがこの辺の設定って必要だったのかな?デミトリーの父が有名な潜水艦乗りで家系などに助けられ退役は免れたマルコフとデミトリーですが犠牲者の家族にも会う事なく極東の基地に逃れたことになっていました。そうそうマルコフ役のランス・ヘンリクセンは「エイリアン2」でアンドロイドのビショップを演じた人です。

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