マギンティ夫人は死んだ

閲覧数: 55(0)

2週連続で録画ドラマを視聴しました。もちろんクリスティの名探偵ポアロです。ハードディスクが1TBしかなくてシャーロック(SHERLOCK)と名探偵ポアロでいっぱいになりつつあり永久保存にするかどうか悩ましいところです。同じクリスティのミス・マープルは泣く泣く削除しました。もっと大きいハードディスク買ってこようかなぁ?

「マギンティ夫人は死んだ」は長編の一つです。長編はだいたい91分、95分、96分、101分の尺ですがスタイルズ荘の怪事件は106分です。同じNHKでも90分モノを前後に分割したりする海外ドラマもありますが名探偵ポアロでは長編でも分割せず一回で放送します。その方が製作者の意図もあるので良いと思います。勝手に分割されると興ざめです。

基本的なプロットとしては「回想の殺人」に若干似ているところがあります。20年前に起こった2件の殺人事件との関連が疑われますが、現在の時間軸で発生した殺人事件としてはちょっとだけ過去ほぼ現在なので捕まった犯人はまだ刑を執行されていません。絞首刑執行まで2週間しかありませんがw

イギリスの片田舎ブロードヒニー、よそ者を寄せ付けない独特の雰囲気、閉鎖的なコミュニティ、地主と小作人の末裔。背景としてはこんなところかと。地主の末裔でもお金がないということで下宿人を取りますがそこの奥さん料理をはじめとする家事全般が苦手という困った人で、そこに泊まることになったポアロさんも「メイドを雇ったらどうですか?」とアドバイスする始末。この家で家政婦をしていたのがマギンティ夫人です。また今回も女流作家であるアリアドニ・オリヴァも参加しています。

まずは現在の事件から、被害者はタイトルにもなった「マギンティ夫人」です。マギンティ夫人はイギリスの片田舎で家政婦をしていました。いわゆる庶民の家でジェームズ・ベントリーという下宿人を取っています。ちなみにこの回のゲスト俳優が演じています。警察の捜査によりこの下宿人が犯人として逮捕され起訴されました。裁判では陪審員は有罪を宣告しましたので裁判長は絞首刑に処します。ところが裁判後、ベントリーを逮捕した当のスペンス警視はポアロに相談します。「どうもやつが犯人とは思えない」と、そこでポアロが真相究明に乗り出すというのが大まかな設定です。

ロンドンから汽車に乗りブロードヒニーへ向かいます。殺風景な駅前に降り立つポアロさん何も言いませんが映像が語りかけています。そして何もない駅前から徒歩で下宿先へ向かいます。昔は名家だったけどお金がないから下宿人を取ると言った前述の家のことです。この辺は映像だけが語ります。家の門をくぐった時に水たまりに足が落ちた「ポチャ」って音とかw ポアロさんのため息が聞こえてきそうな場面です。

小さな村なのでポアロはいろいろ聞きまわります。マギンティ夫人の家は既に姪のベッキー・バーチ夫妻が住んでいました。夫の方はポアロを明らかに嫌がります。こんな露骨に嫌がるのは犯人じゃないなw 郵便局兼雑貨屋にも行きます。ここの女店主も何か裏がありそうですがまぁ主役級ではないので犯人じゃありませんねw そこへ元女優カーペンター夫人がやって来ます。ここまでで一番怪しいですがまあたぶん違います。

ここでミセス・オリヴァがクルマに乗って登場です。ロビン・アップワードという戯曲家がミセス・オリヴァの作品を戯曲化するんだとかでアップワード家に滞在するとのこと。アップワード家はロビンと母親の二人暮らしです。マギンティ夫人はアップワード家でも家政婦をしていました。

マギンティ夫人の家へ戻ったポアロは姪のベッキーからマギンティ夫人の遺品を見せてもらいます。その中にあったのが日曜新聞(日本で言えばスポーツ紙などのいわゆるゴシップ系を扱う三流紙のこと)の切り抜きを見つけます。殺害される3日前の日付でした。ここで「回想の殺人」系のプロットが登場します。冒頭で書いた2件の殺人事件です。1件目は愛人にそそのかされた夫が自分の妻を毒殺した事件。夫は死刑になりますが妊娠中の愛人は国外逃亡します。2件目は姪が叔母を撲殺した事件。原作では4件の殺人事件の中から探し出すことになっていますので何回か読み返さないとストーリーが繋がりませんがドラマ版では視聴者の混乱を回避するため2件に絞ったようです。それでも十分混乱しますけどねw

ちょっと端折りますw 他にもレンデル医師とか登場人物がいますが、とりあえずいろいろあってアップワード家でパーティを開きます。そこでポアロは先の2件の殺人事件に関係した写真を2枚お披露目します。みんな無関心を装いますが、その中でアップワード夫人だけが「写真を知っている」と言います。ポアロがどちらの事件かと聞きますが「姪が叔母を殺した方」の写真を指します。

後日、ミセス・オリヴァとロビンは隣街であるキルチェスターの劇場へロビンが書いた芝居を見に行きますが、その間にアップワード夫人が絞殺されます。ポアロはパーティの後アップワード夫人に写真の人物はこの村の誰ですかと聞くのですがアップワード夫人は頑なに拒みます。ポアロは諦めますが気をつけるように忠告します。それも無駄でした。犯人はあっけなくアップワード夫人を始末してしまいました。

日曜新聞では1件目の事件後、愛人が産んだのは女の子ということになっていましたが、実際には産む前にイギリスを後にしているので男女の性別はわからないという点、愛人はエヴァ・ケインという名前を捨て、イヴリン・ホープなる名前でオーストラリアへ渡ったこと。イヴリンは男女両方に使われる名前ということ。アップワード家でポアロはイヴリン・ホープの署名が入った本を見つけたこと。ドラマではエヴァ・ケインの子供と叔母を殺した姪の年齢が30歳前後で、その年齢に該当する村在住の女性が犯人と思わせています。みんなそれなりに怪しいですw

結局はロビン・アップワードがイヴリン・ホープ、つまり愛人の子供で女ではなくて男だったということ。アップワード夫人の養子だったんですね。そもそもマギンティ夫人が殺されたのは、アップワード家で家政婦として働いている時たまたま見かけた(ネタを探していたのかもしれませんが)エヴァ・ケインの写真と日曜新聞の記事を結びつけロビンにそれとなく囁いたら逆に始末されてしまったということです。そしてアップワード夫人もワザと違う方の写真を指しましたがそれはロビンに対するメッセージだったんでしょう。交渉に応じると。外出中のトリックですが、そもそも外出する前の数分で絞殺しちゃってましたw

そうそう全然関係ない冤罪だったベントリーですが、以前働いていた不動産屋の事務の女性がやたらとポアロに絡んで来ますが、彼女は愛人にそそのかされて妻を毒殺した家の子供でした。この設定は不要だなw 画像の左側の女性がそうですがなんか感情移入できなかった。ちなみに右側がベントリーです。

カテゴリー公開タグ,
死者のあやまち
blank
2017年10月28日

1956年に発表されたアガサ・クリスティの長編推理小説「Dead Man's Folly」の邦題。W  続きを読む

ハロウィーン・パーティ
blank
2017年10月21日

1969年に発表されたクリスティの推理小説「Hallowe'en Party」の邦題、Wikiped  続きを読む

そう言えば
blank
2017年10月17日

前回のポアロ記事「死との約束」の中で昔話が出てきます。昔、商人がバグダットで死神に出会います。死神は  続きを読む

死との約束
blank
2017年10月15日

1938年に発表されたクリスティの長編「Appointment with Death」の邦題、Wik  続きを読む

鳩のなかの猫
blank
2017年10月14日

1959年に発表されたクリスティの長編「Cat Among the Pigeons」の邦題、Wiki  続きを読む

象は忘れない
blank
2017年9月25日

久しぶりに録画してあった「名探偵ポアロ 象は忘れない」を観ました。原作は読んだもののすっかり忘れてし  続きを読む

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください