最近読んだ本

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最近あまり本を読まないけど、この前、珍しく一冊読んだ、と言っても文芸本じゃなくて、いわゆる専門書?「世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書」去年発売された本で、著者は昔からネットで(勝手に)お世話になっている、プラント系のプロジェクトマネジメントの世界では有名な方。まだまだ日本の技術力は侮れません。

従来から著者が主張してきた、プロジェクトマネジメントを成功させる秘訣を、一冊の本にまとめた感じ。これまでにも何冊か著作があるけど、今回の本は、単なるプロジェクトではなく、海外の会社と組んでプロジェクトを進める場合の注意点や考慮すべき点、日本の会社が陥りがちな間違いなどを的確に指摘していると思われる。

著者の専門は、石油化学系のプラントなので、対象が流れるモノと、対象が組み立てるモノの、自動車産業では少し考え方が異なるが、基本的な考え方は共通というか、共感が持てる。10年以上もフランス企業とアライアンスを組んできた日本企業でも、まだまだ日本人の癖は抜けないもんだなと感じる今日この頃なので、この本を読んでもう少し厳しく取り組む必要があるのかなとも思った。

内容は、ある日本の技術力のある企業が、新興国の企業と組んで、その国に進出するという、割と良くあるパターンで、発表時点では新聞紙上を賑わせるけど、その後どうなったんだろうってジョイントベンチャーも結構ある気がするけど、実際はどうなんだろう?

言語も文化も違う国の企業と組んで、成功させるなんて、そう簡単ではないのはわかるけど、企業のトップからしたら、生き残りをかけているわけで、前のめりなんだろうけど、末端の現場からすれば、余計な仕事が増えただけってことにもなりかねない。バブル崩壊後、日本の企業はどんどん人員を削減し、日常のオペレーションに関しては、正社員から派遣などの非正規社員への移行が進んだ。

そんな状況で、日常業務とは異なる、「プロジェクト」を担当することになっても、その部署にはオペレーションしか経験がない。何十年も前に先達たちが決めたプロセスを毎日繰り返すことしかしてこなかったのだから、ある意味当たり前。何故そうなっているのか、どうしてこうするのか、そんなことを考えずに来たツケがそういう時に払わされる。

それでも、なんとかプロジェクトを成功させ、そこから新たな知識を得たり、プロジェクトに参加することで人を育てる、そんな道を探るための教科書ってことなんだと思う。本編は、架空の人物の会話形式というか、大学の先輩、大先輩と言った方がいいか、と後輩に関連会社のプロジェクトメンバーが講義をしてもらうというもの。個人的には会話形式はあまり好みではないけど、中身に興味あれば関係ないかもとも思った。

現実に、目の前で経験している状況に似ているとも言えるので、タイムリーな読書ではあったと思う。本のように、最終的には成功と言えるようになりたいものである。

「新しいことに挑戦しなければ未来はない」全く同感です。

【最終更新日: 2019年5月25日】
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