結構すごいヤツに行ってきた
Cyber3 Conference Tokyo 2016ってヤツなんですけど。今日はワリと真面目なイベントへの参加となりました。もちろん代打ですw お昼付いてた、サンドウィッチだったけど、スポンサーはIBMとか。ランチセッションで人の話を聴きながらサンドウィッチを食べる。あんまり食べた気がしないかもw 普通に払うと参加費50,000円だって。(ってことは、あのサンドウィッチは50,000円!?) 冗談はさておき、本題。
日本政府もサイバーセキュリティ基本法なるものを制定して本気を出しているとか。まぁいいんですけどね。騒げば騒ぐほど、本人たちの仕事が増えるだけのマッチポンプ感は否めず、こういうのは密かにやっているのがいいのであって、みんなで昼間っから六本木であけっぴろげに「セキュリティ」について語り合うというのは個人的にはちょっと違う気がしなくもない。
スピーカーやパネリストの肩書き勝負みたいなところもあって、高い志でやっているとは思うのだけれど、なかなか「そうだよねぇ」って感想にはならなかったのが残念、というか自分の根性がどんだけ曲がっているのかとは思うw
今でも8万人か9万人のセキュリティ技術者が不足していて、2020年までには19万人の不足になるのだとか。皆さんこれから勉強するなら情報セキュリティですよw なんて冗談が冗談でなくなるかも。そこに目をつけた派遣会社がIBMと組んで技術者を養成するのだとか。いやーセキュリティって教えて身につくものと違うでしょ? 派遣会社が教えて身につく程度の知識なら、AIが今でも取って代われると思うのだけれど。AIというか正確に言うとビッグデータの解析? 人工知能なんて絶対に出来ないと思うから。ただの処理の早い検索エンジンと分岐アルゴリズムを人工知能と言うのなら話は別だけどw
少子高齢化でマーケットが萎むと危機を煽り、一方で人工知能で仕事が奪われると危機を煽り、移民を受入れないと働き手が足りなくなると煽り、税収が下がると煽り、行政をサービス業だとすれば、サービスの対象者が減るんだから、税収減っても困らないよね?人が減るんだから、できる仕事はどんどん機械に任せたいよね?何が何だかわからない、何が本当の危機なんでしょうね。
自動運転や自動走行(METIの課長さんは自動運転ではなく自動走行と言っていた)も然り、言いたいことは山ほどあるが、METIから登壇されたお二人、シニアな課長とヤングな課長補佐(女性)、内容は忘れたけど、霞ヶ関用語である「まさに…」の使い方が、まさに、政治家や官僚の答弁そのままで、おかしかった。こう言うのって一度気になると、出てくる度に気になって、話の内容がそっちのけになっちゃうんですよねw
シスコとソニーのアメリカ人の話は面白かった、と思う。Industry 4.0(第4次産業革命)と騒いでいるが、日々の「Kaizen」と何が違うのか、「改善」と「産業革命」の違いは何か、無いんじゃない?これも仕事を作り出している人が騒いでいるだけ感が満載かなw IoTも冷静に考えると今までと何が違うの?と言う一歩引いた見方も必要なんじゃないかと思わせる。あれだけ騒がれると逆に引いてみたくなるのは自分が天邪鬼だからだけでは無いと思いたい。もっとも、属人化をディジタル化するってのは意味があると思ったので、IoTは属人化のディジタル化だと言えば、理解しやすいと思ったな。
人材育成の話でも、教育が大事だと言うけれど、仕事って、何でもセンスが必要だと思っているから、教えて何とかなるレベルじゃ通用しない、少なくとも情報セキュリティの世界は、と声を大にして言っておきたい。
まっ、それ以前に課題が山積みの会社に身を置く者としては、「ウチは他にやることがあるんじゃね?」と言う感想しか湧きませんでした。
そうそう、日本人と外国人のプレゼン力の違いもはっきりと見せつけられました。日本人はプレゼンを前に写して、喋る本人もプレゼンを見たり手元のメモを見ながら一生懸命読み上げるだけだったのに対し、シスコとソニーのお二人は、写しているスクリーンは一切見ず、パネリストと聴衆の方を見て話しかけていました。こう言うのは勉強になるな、と思いましたw
タイトル画像は、六本木ヒルズ周辺のクリスマスイルミネーション。日が暮れていたので綺麗でした。遠くに東京タワーが見えたので、写真を撮ってみました。
あっそうだ、明日も参加します。