廃墟ツアー’18夏
今回も恒例の廃墟ツアーに行って来ました。まずは地図で場所を確認。赤いマーカーが置かれたのが「Grajal de Campos(グラハル(フラハル)・デ・カンポス)」という街です。「Sahagun(サアグン)」の南にあります。サアグンはレオンから見て西南方向、巡礼の道に沿いにある街です。
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まずは修復中の修道院から。修復中なので廃墟と言うと怒られるかもしれませんが、ずいぶん長いこと修復中のようです。綺麗になり過ぎても困るし、瓦礫の山でも困ります。さじ加減が難しいところ。修道院の修復と言えば「修道院探訪」でも出て来ましたが、今回の修道院は少し修復度合いが進んでいるようです。
左側の大きな扉から中に入ります。面白いのは左側の建物と右側の建物が交わるところに抜け穴みたいな通路があることです。この通路を抜けると修道院裏の広場に出ます。
修道院の中も迷路のような通路があったり2階から降りる通路が別にあったりと、なんだか昔の人の遊び心を見るようで楽しかったです。こんな階段を降りると。
こんな部屋に出ます。この部屋は修道院とは全く関係なく、村の珍品展示室と化していましたw だってシンガーのミシンや戦争当時の弾丸やグレネード弾とか、修道院には関係無いと思うんですけど。。。この村の歴史ってことなんでしょうけど。軽くスルーです。この部屋の壁に掛かっている絵画の城塞って「これ」のタイトル画像です。
話を戻して、大きな扉から入った先は例によって回廊式です。右側の階段を使って上に上がります。この写真では上から写しています。2階も回廊となっていてタイトル画像がその写真です。
手すりに置かれたライオンの彫像です。
お尻から見るとこんな感じ。細部はほとんどすり減ってしまって、これの修復は難しい感じです。スペインで修復と言えば、お猿さんの絵とか、原色の彫像とかが有名ですが、ここがそんなことで有名にならないことを祈ります。
やっぱり隠し扉みたいな感じの通路がありました。
この奥が通路になっていまして礼拝堂が見える司教の部屋へと通じています。
修復はまだまだ続く感じです。
この修道院は現在では巡礼者の宿泊施設となっていて、一部が改装されて既に運営されています。ちょうど巡礼者のいない時間帯に訪問したので中を特別に見させていただきました。
開放型の二段ベットに男女別無く泊まるってことでしょうか?寝室の他にはダイニングとシャワー、トイレがあり、新しい施設のため内部はとても綺麗です。
せっかくここまで来たついでに去年泊まった「修道院ホテル」へ寄ってトニックウォーターを飲んで来ました。スペイン語では「トニカ(Tonica)」です。
そして帰り道、本物の廃墟へ。
砦だったのかなぁ?残念ながら崩れ過ぎていて原型を留めていないので用途は判らずでした。
廃墟の詳細は「こちら」から。