旅の思い出:インド・香港編

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インドは広い、北と南で大きく違うが、東と西でも大きく違う。インド南部の都市、チェンナイはインドのデトロイトと呼ばれる、自動車産業の集積地である。集積地と言う言葉は、最終製品の組立工場近くに、周辺産業が集まっている状況をさす言葉で、集積度が高い、低い、と言うような使い方をする。例えば、「ある新興国に最終製品の組立工場が進出したが、サプライヤーの集積度はまだ低い」といった具合である。どういう意味かといえば、最終製品を組立てる企業に対し、サプライヤーは一般的には体力が弱い(=企業規模が小さい)、したがって、いくら主要取引先が進出したからといって、おいそれとは海外進出は出来ないわけである。一方で、最終製品は、サプライヤーからの部品が無いと組立てられない。そこで、段階的に部品調達を現地化、集積度の高度化を図るわけである。

低率初期生産:工場稼動直後は、設備や作業員の習熟度に合わせて徐々に稼働率を高めていく、この時に使われる部品は、ほぼ輸入品(新興国から見て)である。これらの部品を使って、設備や作業員の錬度を高めるわけである。

生産立上り:一直で、工場生産を開始する。まだまだ、不具合が発生するので、日中に発生した場合、夜のうちに改修するため、一直で生産を行う。(現地生産のトライアル部品を使う場合もある、ケースバイケース)

全力生産:二直で、工場の生産能力通りの生産を行う。生産能力は一直に比べ、単純に二倍である。

工場の生産が安定すると、部品の集積度を高めるための活動を始める。現地のサプライヤー候補を集め、国内サプライヤーとのお見合いを促すのも重要な施策の一つである。現地進出・生産の幅は非常に広く、例えば製鉄所が、鋼板の現地生産から進出する場合もある。一般的には、高級材料、高精度部品は、既存の工場(日本、海外含め)から調達し、単純な加工から始めることが多い。

加工が簡単な、単純な部品から、徐々に高度な管理や、高い精度が必要な部品へと取扱商品を拡大する。そうして、現地での部品調達率を上げることで、生産コストを下げることが出来る。一方で、進出先の新興国側でも、自国の製造業が発展するのは望ましいことから、輸入部品には関税をかけるなどの方策により、出来るだけ部品も現地調達化を促し、組立工場の雇用だけでなく、より裾野の広い産業へと発展することを期待している。

といったような建前の元、インドを訪れたのだが、暑くて仕事どころではなかったのであるw
一度目は、シンガポールからエアインディアに乗り換えて、機内には香辛料の香りが。。。

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タイトル画像は、世界で二番目に長いビーチ。(二番じゃダメなんですか?と言った馬鹿な国会議員が居たが、二番である、致し方なしw)

過酷な環境からの帰り道、二度目は香港に立ち寄り、ストップオーバーにより一泊、リフレッシュしてから帰国した。香港はシンガポールと並び、すばらしい国(地域?)であるが、インドからの帰り道では、より輝いて見えたw

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二度目の香港経由では、香港-インド間は、キャセイパシフィック、香港-日本間はJAL利用であった。

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残念ながら、経費節減のためエコノミークラス利用であるが、個人のステータスで、キャセイパシフィックのビジネスクラスラウンジを使うことは出来た。食事がとても美味しかったのは、インド帰りのせいだけでは無いと思う。

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※2011年-2012年当時の状況のため、現況は異なる場合がある。

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