RASPI4を再購入
新型コロナが社会に与える影響の一つにグローバルな半導体不足がある。身近なところではクルマの納期が遅れているなど実生活の中でも影響を見ることができる。もっと身近な話題では、お気に入りのシングルボードコンピュータであるラズベリーパイの品薄がある。もっともこの品薄はメーカーに言わせれば需要過多の影響が大きく、半導体不足とは直接は関係無いのだそうだ。原因がなんであれ、便乗値上げで懐が痛むのには変わりない。Amazonで前回購入時の価格を調べてみたら、驚くことに7,000円台だった。需要過多なら少々待っても劇的に価格が下がることはないだろうという読みと、遊び道具が欲しかった(RASPI3は秋葉原でVPN、RASPI4は花巻でCCTVとして現役で活躍中)ので、今回は1万8,000円であったのだがポチっての購入となった。
同じラズベリーパイ4という名称ではあるのだが、2年の月日は基盤にも進化をもたらしているようで、Ubuntu 18.04.05を新規に焼いたMicroSDカードからでは「Unsupported board type」というエラーでブートしない。たまたま導入済みのMicroSDカードがあったので、それを使ってブートしたところ無事に起動した。起動したのは良いものの、aptでのupgradeが途中で「Unsupported platform.」エラーとなり止まってしまう、一枚目のSDカードではこの時点で再起動したら二度とブートしなくなった。。。
二枚目の導入済みMicroSDカードでも全く同じ状況となるので、基盤側の問題だろうということでググってみたところ、「all.db」に最新のボード記述「Machine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.5」を追加すれば良いらしいということがわかった。
Machine: Raspberry Pi 4 Model B Machine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.1 Machine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.2 Machine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.4 Machine: Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.5 Method: pi Kernel-Flavors: raspi raspi2 DTB-Id: bcm2711-rpi-4-b.dtb U-Boot-Script-Name: bootscr.rpi Required-Packages: u-boot-tools
改めて「apt upgrade」を実行すると無事アップグレードが完了し、再起動後も無事にOSが立ち上がってくるようになった。そもそも新しいボードを古いOSが認識しないのは致し方無いところではあるのだが、実運用上はしばらくはUbuntu 18.04で稼働する都合もあり、新しく焼いた18.04のMicroSDカードでも起動して欲しいところ。いろいろやってみた、結果的に無事に起動するMicroSDカードのルートから以下のファイルを新しく焼いたMicroSDカードのルートに上書きコピーすることで起動するようになった。
start.elf start4.elf start4cd.elf start4db.elf start4x.elf start_cd.elf start_db.elf start_x.elf fixup.dat fixup4.dat fixup4cd.dat fixup4db.dat fixup4x.dat fixup_cd.dat fixup_db.dat fixup_x.dat
今回はたまたま古いRASPI4で作ったMicroSDカードが存在していたので簡単な対応が可能であったのだが、これが無かったら結構大変だったと思う。対応するイメージをネット上で提供してくれている人もいるにはいるのではあるが、残念ながら「64bit版」なのである。以前も話した通り、今必要なのは「32bit版」なので自前でなんとかするしか無いのである。今回に限っては結果オーライでOK。教訓としては「起動するMicroSDカードは予備として保存しておくと良い」である。
最終更新日: 2022年5月11日