ちょっと残念な日産

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日産は根が深そうだねと聞かれて、あくまでも個人的な見解としては人事制度の弊害があるんじゃないかと言っておきました。現在、日本企業が直面している問題は高度成長期のビジネスモデルが通用しなくなっていることです。みんな朝9時に来て夕方17時30分まで席に座って、課長や係長の前で仕事をしていればよかった時代はとっくに終わっています。「働き方改革」という掛け声はどの会社からも聞こえて来ますが実態はかなり怪しいものがあります。制度は作っても機能しない「仏作って魂入れず」の状態です。

例えば残業禁止令、18時に一斉退社すれば問題が解決するわけじゃありません。そもそも残業しないと終わらないような仕事を割当てることをやめなければ根本的な解決はありません。会議の根回しのための資料とか誰も見ない役員向けのレポート、無駄はそこかしこに落ちています。でも誰もその無駄を取り除く努力はしてくれません。ただ残業を禁止するだけです。

テレワークによる在宅勤務を認める企業が増えていますが直属の部下がテレワークをすることを嫌う上司が多いそうです。目の前で仕事をしていないと管理できないというのが理由だそうです。昭和ですね、一体いつの時代の話ですか?働き方改革を全社展開する前に管理職の意識改革の方が先の会社が多そうですね。

さて日産です。日産自動車に限らず日本の会社には年齢による役職定年制度を取り入れている会社が多くあります。管理職ポストを若い人に譲るためでしょうか?ちゃんと機能していればそれほど悪い制度には見えなくもありませんが、有能かどうかに関わらず年齢で切っちゃうのが良い制度とは思いません。55歳になると子会社とか関連会社へ片道出向します。バブル崩壊に伴う不景気の煽りで採用を絞っていた時期があり年齢構成は元々歪んでいました。そこへ現役バリバリの現場の管理職を年齢が達したという理由だけで切っちゃうわけです。年齢的に真下にいる世代を中途で採用して年齢構成を是正でもしているのならいいのですが、歪んだままなので中堅がスポーンと抜けてまだ5年生から10年生ぐらいのジュニアしかいない状態を作ってしまうわけです。

それが本社から工場まで蔓延している状態を想像して下さい。ジュニア世代が無能だと言っているのではありません。あまりにも経験が無いことを危惧しているのです。英語や仏語が喋れるだけで管理職になったりしていませんか?「継続は力なり」とも言います。シニア世代の技能や経験を軽視した人事制度になっていませんか?自分がシニア世代になったから言うわけではありませんが、やはり経験が物を言う部分もあります。これから少子高齢化で働き手が不足すると言われています。シニアを有効活用しないと会社が成り立たない可能性もあります。一方で少子高齢化によるマーケットの縮小も懸念されます。何か一つだけ解決すれば良いのではなくて複雑に絡み合った、世代間のギャップや人口ボーナスから人口オーナスへの転換の問題、これまでの常識や過去の経験だけでは解決しない問題ももちろんあります。

シニアを切ってジュニアを育てようとした、育てようとしている途中の失敗ということであればまだ多少の救いもありますが、シニアがいなくなって路頭に迷ったジュニアが迷走しているのだとしたら残念なことです。単に完成検査の部分だけの問題では無いと思います。良い方向へ向かうといいですね。

例によって朝日新聞をはじめとする反日左翼新聞社は悪意を持った記事の書き方をしていますね。マスコミってそんなに偉いんですか? 事実のみを平常心で書ける記者がいないのはとても残念なことです。

【最終更新日: 2021年3月20日】
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