Hotel Real Colegiata San Isidoro
「修道院」の記事でサンイシドロヘ回廊が移築されたと書きましたが件のサンイシドロは「美術館」にしか行った事がありませんでした。今回は灯台下暗しだった一番近い文化遺産へ泊まる旅です。これはサンイシドロ教会です。
これの裏側が「Hotel Real Colegiata San Isidoro:ホテル レアル コレヒアタ サンイシドロ」で修道院の建物を利用しています。前回の廃墟探訪と違いサンイシドロは教会も修道院もバリバリの現役です。よくホテルとしても運営出来るモノだと思います。これはホテル入り口に面した回廊ですがこれは件の回廊ではありません。
修道院をそのまま利用しているのでホテルフロントも必要最小限の規模しかありません。
タイトル画像にある回廊の2階部分です。この石造りの回廊が「Mansilla Mayor」から移築された回廊です。訪ね歩いた建物が繋がっている感じは何か不思議な縁を感じます。あちらの修道院もいい感じに修復されるといいですね。
現代的な部屋は古い修道院を期待していた上級者を満足させることは出来ないようですが、なんちゃって古い建築好きにはちょうど良い雰囲気でした。
宿泊客への修道院探訪ツアーがあるという事なので参加します。普段見ることの出来ない場所をフロント係の案内で回ります。全部見るのに小一時間かかりました。なかなか見応えがあります。「へーサンイシドロって泊まれるんだ」って軽い気持ちで予約しましたが良い方へ期待を裏切ってくれました。ツアーでは修道院に隣接するというかくっついている城壁、修道院が城壁にくっついているのか、まあどっちともとれますが。その城壁の上へ出る事が出来ます。城壁の横を何度も歩いていますが登ったのは初めてです。
夜なのでちょっと写真が暗いのが残念ですが、右側の建物との間に道があります。
城壁の上から泊まっている部屋も見えます。まさかツアー客がここを通るとは思わなかったので外気を冷蔵庫代わりに窓の外でコーラを冷やしていたのが見えてしまいましたw
サンイシドロ教会には現在でも7名の修道士がいるそうです。この建物に実際に寝泊りしているとの事でした。今日は「東方三賢者の祝日」で教会ではミサが執り行なわれていました。美術館では写真撮影禁止なのですがここでは撮影可でした。
探検ツアーが終わると夕食の時間ですが、今日は祝日で街中のレストランでは食いそびれる可能性があったのでホテルのレストランを予約しました。結果的にこのチョイスは大正解でした。とても美味しかったです。せっかく試飲を勧められたけどお酒を飲まないのでお店の人には申し訳ないけどお断りでした。
ポテトかと思ったら、タラのすり身のパテでした。
生ハムとメロンのサラダ。5mm角に切ったメロンがハムによく合います。
右のポットに入った魚介のスープを左の器に移してスプーンで食べます。蟹味噌風味の濃厚な魚介スープでした。お代わりしたいぐらい美味しかったです。
サワラのグリルなんですが、グリルと言うより蒸した感じの仕上がりでした。シンプルなソースが良く合います。
そして今夜の料理で唯一の肉料理です。イベリコ豚のミートボール。さっぱりしていて臭みも無く鶏肉かと勘違いする臭みの無さですがコクはあるので何だろうと不思議に思いました。ウェイターに聞いて納得です。さすがイベリコ豚、本場の味でした。
ヨーグルトムースのマンゴーソースかけ。もうお腹いっぱいです。どの皿も美味しかったので完食してしまいました。
食後のコーヒーは「Cafe con Leche」でした。明日の朝食もこのレストランの予定なので楽しみです。