ラズベリーパイを買いました
とても美味しかったです、、、違うって、食べ物の方のラズベリーパイではなくて、Raspberry Piの方、以前から気になっていて、いつか買うかなぁと思っていたけど、いよいよバージョン3まで出てきて、WiFiチップまで標準搭載されるようになったので、ここで決断したわけです。
本当に買ったのは、これ、サイズは名刺やクレジットカードとほぼ同じ大きさ!これで4コアのCPU載って、LinuxとかWin IoTとかが動作します。
インターフェースは、MicroSDスロットが1、USBが4、HDMIが1、RJ45が1です。I/Oコネクタは、GPIOとDISPLAYとCAMERAが実装されています。こんな箱に入っていました。元々は英国のコンピュータデバイスを学ぶための学校教材です。
ストレージはMicroSDを使います。今回は16GBを合わせて購入しました。インストールしたOSは最新版のLiteの方、GUIを使う予定がなかったので、コンソールで運用するための最小構成です。ダウンロードサイズで308.5MBほどの容量でした。
設定そのものは、巷に溢れるほど落ちているので、ググってしまえば簡単ですが、わざわざ記事にしているということは、何か違うことをやっているということですよ、もちろんw
ここでおさらいをすると、一般的にラズベリーパイを初期導入するために必要なものは、だいたい以下の通りです。こういうの全部入ったキットも売っています。
本体:これがないと始まりません。「Raspberry Pi 3 Model B」というのを買いました。
ストレージ:MicroSDカード。コンソールだけなら4GBあれば十分ですが、16GBの方が安かったw
電源:最新のものは2.5Aを要求するので、公式版のACアダプター付きキットにしました。コンソールだけなら、MicroUSB用のAC電源を流用できたかもしれません。要はスマホの充電器のことです。
ディスプレイ:GPIOに直付けするタイプか、HDMI端子を持ったテレビでもOKです。
キーボード:USB接続のもの
ネットワーク環境:有線LAN接続用のケーブル
パソコン:MicroSDにOSをインストールするのに必要です。
ステップとしては、まず、ダウンロードしたOSの元を解凍し、imgファイルにします。これを用意したMicroSDに焼付けます。OSXなら、ddコマンドを使います。imgファイルをコピーしたってOSはインストールされませんよw
最新のOSはsshが無効にされているので、このままラズパイに挿して電源を入れても、sshが使えない環境で起動してしまいます。回避するには、展開したimgファイルをマウントして、/boot/フォルダにsshという名前のファイルを置くことです。この名称のファイルがあると、インストーラーが初回起動時にssh設定を有効にしてくれます。初回起動時にsshさえ有効になっていればディスプレイ無しでもセットアップは可能です。ただし、無線LANは設定が必要なので、有線LAN+DHCP環境が必須です。WiFiルータなんかがあればOKです。
で、今回は何をやったのかと言うと、本体(ACアダプター付き)とMicroSDカード(16GB)だけを買いました。買ってから、このままではセットアップできないことがわかり、ひとしきり思案にくれました。解決策は2つ。
その1)
ディスプレイとキーボードを追加で購入する。一昔前なら、キーボードなんて捨てるほど持っていたのに。本当に捨てちゃったw ディスプレイはHDMIケーブルを購入してテレビに繋ぐと言う手段でもOKですが、いずれにしても追加購入が発生します。
その2)
今あるものでなんとかする。アポロ13を思い出したあなた、あれですよあれ、丸い穴に四角のフィルタを差し込むやつw やってみますか。
まずは考える、MicroSDに焼いたOSが正常なら、初回起動時にセットアップが走り、環境設定をしてくれる。sshという名前のファイルを入れたので、sshも有効になっている。WiFiは未設定だけど、有線LANはDHCPで設定完了している。有線LANでパソコンを繋げば、ssh接続してラズパイを弄れるはず。その辺の手段はググってください。「raspberry pi headless install」で出てきます。ただし、いずれも有線LANのDHCP環境は必須です。
しかし、残念ながら手元にはWiFiルータもDHCP環境も無い。あるのはUQ-WiMAXルータのみ。有線とDHCPは無い。普通なら、ここで諦めます。でも思い出したんですよ、あれが使えるんじゃ無いかって。これですよ、これ。BUFFALOのWLI-UTX-AG300ってやつ。
USBに挿して、WiFiに接続して有線LANにブリッジする装置。昔、テレビをネットワークに接続するために買ったのを思い出して探したら、ありました。設定ツールがWindows版しかなかったので、久しぶりにWindowsパソコンを立ち上げて、設定を確認したら、ちゃんと機能するではありませんかw
これだ! 理屈の上ではイケるはず。理屈変態魔の本領発揮ですw
かなり繊細なデバイスで、丁寧に扱わないとすぐに設定が飛んでしまいます。何度かパソコンで動作検証しましたが、最初のうちは50%ぐらいの確率で設定が飛んでしまいました。だんだん慣れてきて、ほぼ設定が飛ばなくなったので、いよいよ本番です。
原理的(想像ですが)には、WiFi接続部と、有線LAN接続部をブリッジするようで、WiFi部分がDHCPでアドレス107をゲットしたとすると、有線部分は108となりました。この関係で動作することを確認した設定で、ラズパイに装着します。そして電源ON、と言ってもMicroUSBアダプタを直接挿すのですがw
初回設定が始まります。インジケータが少ないので、何をやっているのかはわかりません。少し放置しておきます。そろそろいいかなと思い、OSXのターミナルからpingを打ちます。が、無反応、あれ?ダメか? 初回設定後の再起動が必要かと思い、再起動するも結果変わらず、、、んーやっぱりダメか?
どこにpingを打ったかというと、108でした、108は設定に使ったパソコンに割当てられたので、しばらくは使えません、ということは、次の109か、試しに打っています。おー返ってきた、無事接続です。sshで接続して、コンソールからWiFi設定をし、設定内容を確認したら、シャットダウンして例のデバイスを外し、再起動します。ラズパイのWiFiチップで接続されていれば、アドレス110で接続できるはず、ssh接続を試します。
繋がった! 究極の「headless wifi install raspberry pi 3」でした。