ローグ・ワン
言わずと知れた「スター・ウォーズ」のサイドストリーかつスピンオフ初の実写映画。昨年末公開だったんですね。イースター休暇で乗った飛行機の機内エンターテイメントで上映していたので時差ボケ防止ポリシー(映画などを見ずにひたすら寝る)に反して観ました。
モニターサイズは23インチとか。(自分用のテレビより大きいのは内緒w)
ストーリーは他で十分語り尽くされていると思うので敢えてスルーしますが、スター・ウォーズ本編より感情移入出来るのは、ヒーローでもヒロインでも無い、無名の戦士たちの物語だからでしょう。自分に重ねることが出来るのはヒーローやヒロインより、こう言った無名の戦士たちなのは、現実世界では自分がヒーローやヒロインになることはほぼ無いということや、個人的にヒーローを目指すより無名の戦士の方を選びたいという主観も入っていると思います。
若ければ現実世界でヒーロー・ヒロインになれない現実から逃避して映画の中ではヒーロー・ヒロインに憧れる、という選択肢もあるのでしょうが、年齢を重ねるとそんな夢みたいな話より、現実により近い「無名の戦士」の方が感情移入しやすいと思います。だって誰一人助からないんですよ?少なくとも生き残った描写がされる人は一人もいません。だって後のストーリーである「エピソード4」に出てくる人は誰も参加していないし、誰も出てこないんですから。リアル過ぎませんか?出てくる誰にでも感情移入出来ちゃいます。何度でも観られます。毎回違う人に感情移入しちゃいますからw
中国人がキャスティングされると、ハリウッドが中国に媚びていると言う記事が出ます。これまでなら、そうだよなぁと若干嫌悪する気持ちもあったかもしれません。ローグ・ワンに関しては後から知ったと言うのもありますが、そんなことどうでもいいと思わせる内容でした。ダイバーシティに富んだ無名の戦士。もうこれだけでリアル過ぎて感涙してしまいますw 普段どんだけ酷い生活をしてるんだかって気になってしまいますが、そこは触れずにおきましょう。
一方で、いくら「無名の戦士」の物語といってもその中でも主役級というのもあるので、「無名の戦士」の中でも一応ヒーローとヒロインが存在します。都合の良いストーリー展開ってのも一部にはあります。時間の制約もあるから描き切れないってこともあるでしょう。だからこそ何度でも観たくなる。観るたびに新たな発見があるのも事実です。アマゾンで先行配信されて早速観ました。多分何度見ても期待を裏切りませんね。
映画の世界へ逃避するのではなくて、映画を観ることによって沸き起こる感情を現実世界へフィードバックする。明日からと言わず、今から頑張るぞという、ありきたりな言葉で言えば勇気をもらえる、そんな映画です。ハリウッドやっぱりすごいとしか言えません。何が違うんでしょうか?予算ですか?人材?理屈抜きに観ることをお勧めする数少ない映画の一つとなりました。
ターキン提督のCGは違和感なかったけど、最初はレイア姫に違和感を感じたのは何だったのか、フィッシャーさんが亡くなっているのを知っているからかもしれませんね。いずれにしてエピソード4の10分前までの出来事を描く本作の最後の場面を見ると、エピソード4の冒頭が思い出されて、思わず「あーっ」って声が出ること間違いなしですw