ONE DAY

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邦題は「ワン・デイ 23年のラブストーリー」ロネ・シェルフィグ監督による2011年のイギリス映画である。デヴィッド・ニコルズの小説『ワン・デイ』をニコルズ自らの脚本で映画化した作品。典型的なハッピーエンドなラブ・ストーリーなのかと思いきや最後にどんでん返しというか大きな衝撃を受けるちょっと悲しく切ないラブ・ストーリーでした。

冒頭は現代(2011年の映画)、自転車に乗ったアン・ハサウェイ演じる「エマ」が車道から左折して脇道へそれる場面です。何の変哲も無いその場面から時は1988年まで遡ります。Wikipediaによれば「二人の出会いは1988年7月15日、エディンバラ大学の卒業式だった。真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は、その日初めて言葉を交わした。意気投合した二人はお互い惹かれ合いながらも、そのまま親友として付き合うことになる。」勢いでエマはデクスターを部屋に誘いますが、いざベッドインという時に歯磨きをするといってバスルームへ行きます。しばらくして勇気を振り絞ってバスルームから出たらデクスターはちょうどジーンズを履くところでした。やっちまったなエマって感じですが、真面目なエマはこういうシチュエーションが苦手な様子、デクスターはだったらこのまま親友でいようと言います。そして23年間の7月15日の物語が始まります。

後日談で描かれたその後では、その日(1988年7月15日)が晴れたらデートする約束だったのですがデクスターには予定がありました。時間が無いので街が見える丘に登る散歩に出掛けます。そこでデクスターは自分の部屋に戻って昨日の「宿題」の続きをしようと言い出し丘を二人で駆け下ります。このシーン、最終盤でデクスターが娘のジャスミンと二人で丘を登る時にオーバーラップされます。ところが予定より早く両親がデクスターに会いに来たため「宿題」は出来ませんでした。別れ際にデクスターはエマに電話番号を聞きます。そしてエマが眼鏡を外したらデクスターはエマにキスをしました。タイトル画像はその時のシーンです。

最初に結ばれるのは二人で行ったフランス旅行だと思います。直接的には描かれませんがエマが遠回しに言及しています。そんな二人ですがなかなか一緒になれません。デクスターはテレビの司会者の仕事がうまくいかなくなり、一度は結婚して子供も生まれますが、妻には親友と浮気され結局離婚します。一方のエマも好きでも無い男(コメディアン志望のイアン)と同棲したりしますが、結局は結婚しないまま時間だけが過ぎます。デクスターは仕事がうまくいかない上に最愛の母を病気で亡くし離婚もして失意のどん底の時にエマに会いに行きます。その時エマはパリに住んでいてジャズミュージシャンと同棲していました。それを知らなかったデクスターは彼には会わずに映画でも見てロンドンに帰ると言います。セーヌ川のほとりを歩いているデクスターのもとにエマは駆け寄り、やっと二人は結ばれます。

そして運命の2011年7月15日朝、愛する人の子供が欲しいエマですが、なかなか子供に恵まれないことでデクスターと少し口論してしまったエマ。デクスターは仕事の後で二人で食事に行こうとデートに誘います。ジムに寄ったあと「少し遅れる。今朝はごめんね」とメッセージを残したエマは自転車に乗り、映画の冒頭のシーンへと続きます。車道から左折して脇道(建物と建物の間)にそれまた車道に出た瞬間、右から来たトラックに轢かれます。さすがにこの展開は予想外でした。エマの死はそれ以上詳しくは描かれません。

自暴自棄になったデクスターは酒場で暴れボコボコにされます。娘のジャスミンを預かる日だったのにもかかわらずです。元妻のシルヴィはデクスターを実家の父親の元へ届けます。この時のジャスミンの子役がいい味出してました。ちょっと冷たい感じでしたが。

デクスターは苦手な父子の会話を露骨に嫌がりますが、スティーヴン(デクスターの父)は言います「辛いとは思うがエマが生きていると思って過ごして見たらどうだ?」と「そんなことはできない」とデクスターは答えますが、スティーヴンは「俺は10年そうやって生きて来たぞ」と返します。そして何とか立ち直ったデクスターはエマとやるはずだったオーガニックの店を再び蘇らせ何とか日常を取り戻します。そこへコメディアン志望だったイアン(今は保険業)がやって来て昔は嫌っていたことを告白し詫びます。イアンも本当にエマを好きだったみたいですね。デクスターにそれを言うことでイアンは過去に決別したのでしょう。

そしてデクスターはジャスミンと一緒にエマと登った丘へ行きます。ジャスミンもエマが好きでした。「エマと登ったの?」と聞くジャスミン「一度だけ」とデクスターが答えます。父娘の時間が流れて行きます。このジャスミンと丘を登るシーンで丘を駆け下りるエマとデクスターの画がオーバラップされるのは前述の通りです。

人生とか時間とかそんなことを考えてしまう映画でした。

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